【乾太くん】排気ダクト工事の注意点

乾太くんの設置について、排気ダクトが一つの大きなポイントになります。
ガス屋さんとしては「排気ダクトを如何にうまく仕上げるか」が腕の見せどころ!と言いたいところですが、設計の時点でお話を進めておかないと取り返しのつかないことも多々あります。

何を隠そう、これまで数十件販売してきた筆者自身が自分の家を建てるときに失敗しました^^;

どうしてこうなった。。
まぁ、個人的にはあまりこういうことは気にしないのですが、販売する者として猛省しております。

最近では乾太くんに対応してもらえる工務店も増えてきているとは言え、まだまだ手探りで取り付けていっている会社も多いかと思います。オール電化での建築が多い工務店の場合は、ガス屋さんとの連携も勝手が分からないケースがあり、「最後に呼べばいいか」と考えていたところ、排気ダクトがどうしようもなくなることがあります。もし新築で乾太くんを導入の場合は、排気ダクトの施行をどのようにするかを早めに打ち合わせておきましょう。

筋交いに注意!

我が家の排気ダクト、なぜ曲がってしまったかと言えば

↑建築途中の写真

筋交いがいたんですね。。
未熟だったとは言え、ダクトが通る位置を工務店に説明していなかった私のミスでした。。
専門知識は無いのですが、この時に少し勉強しまして設計図面の読み方を調べました。

我が家は左上りの片筋交いだったので、恐らく図面上はこんな感じだったのかなと

乾太くんの排気は本体左上の奥から立ち上がりになりますので、後ろの壁に排気ダクトを通す予定であれば筋交いが当たらないように気を付けておく必要があります。棟上げの時に気づいても時すでに遅し!設計段階で排気ダクトの通り道について気を付けてもらいましょう。

換気扇に注意!

きちっと設計して、その通りに施工されていく工務店であれば心配ないのかもしれませんが、意外と脱衣所の換気扇の位置はその場の判断で決められることも多い様です。

換気扇も同じように筋交い等を避けた位置に設置します。そうすると、意外と乾太くんの排気ダクトを通したい位置と換気扇の位置が重なってしまう事が多いのです。図面上はそこに換気扇が無くとも、念のため確認しておいた方がよいかもしれません。

外灯に注意!

これは勝手口周辺に乾太くんを設置する場合に要注意!
大抵の場合、勝手口のすぐ側に外灯が設置されますが、これが乾太くんの裏側に来ていることがとても多いです。

明り取り窓に注意

既築のオール電化では設計上乾太くんが考慮されていないので、結構な確率で明り取り窓が犠牲になります。ただし、これは新築の段階であってもたまに問題になる事もあり、排気ダクトを通す位置に明り取り窓が来ていることがしばしばあります。

主観ですが、建築途中で乾太くんの導入を考えた時に起こりがちな気がしています。

気密性に注意!

最近では気密性を重要視する傾向にあり、高気密住宅と呼ばれる家が増えてきました。この高気密住宅において、乾太くんの排気ダクトはとても厄介なものとして扱われます。
既築の家で乾太くんを導入する場合は後からでかい穴を空けることになるため、残念ながら私は「機密性能は諦めてください」と説明しています。

外壁を貼る前であれば、写真のようにダクト周りと防水シートの隙間をピタッと埋めてくれるウェザータイト(緑色部分)という部材を設置できるのですが、後からだとこれが取り付けられません。

天井との距離に注意!

排気ダクトは直径80cmか100cmのものが純正で用意されています。このダクトを曲げて後ろに通そうとする場合は、約30cmの余裕を持たせる必要があります。

あまりに距離が近すぎる場合は、一旦天井に抜けるか、施工難易度は上がりますが直角エルボを使用する必要があります。

※直角エルボ(DE-80A・DE-100A)を使用すると、およそ15cmの高さで後方へ出すことが可能ですが、正確な位置に穴を空ける必要があり、少しでも位置がズレると修正が難しいため、特に高気密住宅での施工難易度は高くトラブルになりがちです。

まとめ

排気ダクトについての注意点についてまとめました。これから新築を建てる場合はこれらを踏まえた上で、乾太くんの設置場所について工務店の方にご相談されると良いかと思います。

最近では、排気ダクトを隠す施行も人気のようですのでメーカーカタログの写真や、インスタグラムを活用して仕上げのイメージを早い段階で伝えておくことがトラブル回避になるかもしれません。

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